2016年12月24日

近代に入って通例となった葬儀における火葬

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最近の葬儀の形態というのは、明治以後に確立されたもので、それほど古い歴史があるものではありません。それまでは、人が亡くなった場合、何か儀礼を行うこともあまりなく、あったとしてもそれは高貴な人の間でのみ執り行うものでしかありませんでした。また、その頃は遺体も土葬であるのが通例で、火葬といのは多くの燃料を必要としたため一般の人は行うのが難しかったと言われています。現在日本は90%以上の人が亡くなると荼毘に付されており、それが当たり前のこととしてとらえられています。

しかし、一部にはまだ土葬の習慣が残っている地域もあり、宗教上の理由で土葬を希望する人もいるようです。同時に近年お葬式は簡素化の傾向が非常に強くなっており、宗教的な儀式などを行うことなく火葬のみで故人を送るということもだんだんと増えてきました。このことに関しては、それぞれ考え方の違いがあるようです。故人が遺族に迷惑をかけたくないと希望する場合も少なくありません。もちろん金銭的な理由でやむを得ないという人もいます。

いずれにしても選択肢が増えているということは、自分たちの意志が重要となってきているということなので、普段から情報を集めておく必要があるといえます。ただ、宗教的な儀礼を行わず、遺体を荼毘に付すだけの場合、寺院に納骨することはできないことが多いので注意が必要です。遺族にとって別れの場となるお葬式はつらいものでしかないかもしれませんが、きちんと向き合うことで故人を心の中に活かし続けることができるはずです。


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